アコムもアイフルも、長年利用者に愛されてきた2大キャッシング会社です。
カードローンを利用しようと考えたときに、アコムかアイフルのどちらで借りるのがいいか迷う方も多いでしょう。
そこで今回はアコムとアイフルの金利や審査などを比較してどちらがよりおすすめの消費者金融かを見ていきたいと思います。
目次
アコムとアイフルの金利の違いを比較
まずは最も気になるアコムとアイフルの金利を比較してみましょう。
アコムの金利は3.0%~18.0%
アコムの金利は3.0%~18.0%で、契約時の限度額によって適応される金利が決まっています。
限度額が高くなればなるほど、金利が低くなる仕組みです。
限度額 | 適用金利 |
---|---|
1万円~99万円 | 7.7%~18.0% |
100万円~300万円 | 7.7%~15.0% |
301万円~500万円 | 4.7%~7.7% |
501万円~800万円 | 3.0%~4.7% |
アコムでは最高800万円まで借りることができますが、初回借入の方や所得が低い方は高額融資は受けられないので、金利も18.0%(限度額が100万円を超える場合は15.0%)が適応されると考えましょう。
金利18.0%は利息制限法で決められたギリギリの金利なので、銀行カードローンに比べると高い設定となっています。
アイフルの金利も3.0%~18.0%
アイフルの金利も、アコム同様に3.0%~18.0%で細かい段階は公表されていませんが、審査によって適応される金利が決まります。
初回借入の場合は、最高金利が適用されると考えられるので、金利ではアコムとの差がないと言えますね。
金利を抑えたいならアイフルの「ファーストプレミアム・カードローン」
アコムとアイフルの金利の差はないと説明しましたが、これはアイフルの一般向けのカードローンである「キャッシングローン」で比較した場合です。
アイフルにはフリーキャッシングに加えて、VIP層向けの「ファーストプレミアム・カードローン」があり、こちらの金利は3.0%~9.5%と低金利でお金を借りることができます。
ただし借り入れできるお金は100万円から。
借り入れ条件は「満23歳~59歳の方で一定の年収がある方」となっていますが、総量規制のことを考えると、年収が少なくとも300万円ある方でなければ審査に通りません。
安定した収入がある方で、高額融資を希望する方はアイフルの「ファーストプレミアム・カードローン」を検討されるといいでしょう。
アコムとアイフルの最低返済額の違いを比較
「アコムとアイフルを比べたときに、月々の負担が少ないのはどっち?」と悩んだ方もいるのではないでしょうか。
お金を借りたのはいいけど、毎月の返済が追いつかずさらに借金をしてしまった…となっては何の解決にもなりません。
無理なく返済することができるかどうか、毎月の最低返済額も比較しておきましょう。
アコムの最低返済額
アコムの最低返済額は、借入後残高に一定の割合をかけて最低返済額を算出します。
一定の割合は次のとおりです。
契約極度額 | 一定の割合 |
---|---|
30万円以下 | 借入残高の4.2%以上 |
30万円超~100万円以下 | 借入残高の3.0%以上 |
100万円超~ | 借入残高の3.0%~1.5%以上 |
※1,000円未満切り上げ
たとえば、契約極度額が30万円の方が20万円を借りた場合、20万円×4.2%=8,400円となり、1,000円未満は切り上げなので、最低返済額は9,000円となります。
もし契約極度額が50万円の方が同じ20万円を借りると、最低返済額が変わります。
契約極度額が50万円の場合一定の割合が3.0%になるので、20万円×3.0%=6,000円で最低返済額は6,000円になる、ということです。
最初に決まった最低返済額は、新たに借り入れをするまで続き、毎月少なくとも最低返済額分は返済しなければなりません。
新たに借り入れをしたら、その都度再計算されて、最低返済額が変わります。
もちろん最低返済額なので、それ以上の金額を返済することも可能です。
アイフルの最低返済額
アイフルの場合、アコムのように計算するのではなく、借入後残高によって最低金額が決まっています。
アイフルも「借入後残高」ということで、最低返済額は新たに借入をする度に変動します。
借入後残高 | 最低返済額 |
---|---|
10万円以下 | 4,000円 |
10万円超~20万円以下 | 8,000円 |
20万円超~40万円以下 | 11,000円 |
40万円超~50万円以下 | 13,000円 |
50万円超~60万円以下 | 16,000円 |
60万円超~70万円以下 | 18,000円 |
70万円超~80万円以下 | 21,000円 |
80万円超~90万円以下 | 23,000円 |
90万円超~100万円以下 | 26,000円 |
100万円超~300万円以下 | 10万円ごとに1,000円ずつ加算 |
※約定日制の最低返済額
アコムとアイフルの最低返済額はどっちが少ない?
アコムとアイフルの最低返済額を比べてみましょう。
借入金額10万円
- アコム
契約極度額30万円なら5,000円
契約極度額50万円なら3,000円
契約極度額120万円なら1,500円 - アイフル
4,000円
借入金額50万円
- アコム
契約極度額50万円なら15,000円
契約限度額120万円なら8,000円 - アイフル
13,000円
借入金額100万円
- アコム
15,000円
- アイフル
26,000円
このように、アコムの契約極度額によってはアイフルが低くなったり、アコムが低くなったりします。
ただし100万円を超える場合、アコムの一定の割合が1.5%まで低くなるため、最低返済額を算出するとアイフルの最低返済額より低くなります。
100万円を超える高額融資を希望する場合は、アコムの方が毎月の負担が少ないということですね。
アコムとアイフルのサービスの違いを比較
カードローンを選ぶにあたって、負担の少ない方を選ぶのはもちろんですが、できれば普段利用するのに便利なサービスがある方を選びたいところ。
アコムとアイフルに共通するサービスとそれぞれ独自のサービスを見てみましょう。
アコムとアイフルの両方に共通するサービス
アコムとアイフルの両方に共通するサービスは次の4点です。
- 初回利用者に限り30日間の無利息期間がある
- 貸金業法を利用したおまとめローンがある
- 自営業者を対象にしたビジネスローンがある
- 審査にかかる時間が最短30分
大手消費者金融にある嬉しいサービス「無利息期間」は、アコムにもアイフルにもあります。
また、消費者金融ではなかなか難しい「おまとめローン」や事業向けの「ビジネスローン」といった多様なローンサービスがあるのも2社の特徴。
急いでいる方にとって重要な審査スピードも最短30分と、アコムもアイフルも両方スピーディーに審査が完了します。
アコムにはあるけどアイフルにはないサービス
アコムは「ACマスターカード」というクレジットカード機能付きのローンカードを作る事ができます。
年会費無料で最短即日発行も可能。
世界中のMasterCard加盟店でお買い物ができますし、もちろんキャッシングもできるという優れものです。
アイフルではクレジット機能があるカードの発行はしていないので、アコムだけのサービスと言えます。
アイフルにあるけどアコムにはないサービス
アイフルにあって、アコムにはないサービスは次の3点です。
- 専用のアプリでセブン銀行ATMの操作ができる
- 高額融資希望者向けの低金利な「ファーストプレミアム・カードローン」がある
- 不動産担保ローンがある
最も使えるアイフルの独自サービスといえば、アイフルの専用アプリです。
アプリをダウンロードすれば、カードレスでお近くのセブン銀行ATMからお金を借りたり、返済することができます。
また、金利のところでも紹介した、金利の低いVIP向けローン「ファーストプレミアム・カードローン」があるのもアイフルだけ。
さらに「無担保融資」という印象が強い消費者金融ですが、アイフルでは不動産を担保に事業資金にも使える「不動産担保ローン」があるのも特徴です。
キャッシング可能なアプリがあるアイフルの方がアコムよりも便利
クレジットカード機能や不動産担保ローンは、正直必要な人でしかあまり意味がないサービスです。
そんな中アイフルの専用アプリはカードローンを利用する人にとって、とても便利なサービスと言えます。
ローンカードを持ち歩かなくてもセブン銀行ATMでお金を借りることができるので、普段使いに大変便利。
ATMで直接キャッシングできる専用アプリはアコムにはないので、アイフルの方が便利なサービスがある、と言ってもいいでしょう。
アコムとアイフルの審査通過率の違いを比較!審査に通りやすいのはどっち?
「金利やサービスよりも、審査に通りやすいかどうかが大事だ!」という方もいるでしょう。
審査の通りやすさを知りたいときは、各キャッシング会社が公表している「審査通過率」を確認してください(あくまで参考程度です)。
2017年度のアコムとアイフルの審査通過率を比べてみました。
2017年度 | アコム 新規貸付率 |
アイフル 無担保新規成約率 |
---|---|---|
4月 | 45.10% | 42.50% |
5月 | 47.70% | 42.00% |
6月 | 46.80% | 42.90% |
7月 | 45.20% | 47.30% |
8月 | 45.80% | 47.40% |
9月 | 45.30% | 47.30% |
10月 | 44.90% | 46.40% |
11月 | 44.70% | 45.90% |
12月 | 43.00% | 47.30% |
1月 | 42.00% | 45.80% |
2月 | 44.10% | 45.90% |
3月 | 43.20% | 46.50% |
審査通過率はアコムもアイフルも、両方40%台前半から後半という結果になりました。
月によってやや違いはあるものの、アコムとアイフルの審査通過率に大きな違いはないと言えます。
「アコムとアイフルってどっちの方が審査に通りやすい?」と質問されることが多いですが、基本的には通りやすい審査は両方とも行っておらず、過去に自己破産や返済の長期滞納といった金融事故が信用情報機関に記録されている方や無職の方が審査に通ることは難しいでしょう。
また、総量規制により消費者金融では年収の3分の1を超えるお金を貸すことができないので、すでに他社で年収の3分の1以上のお金を借りている方は審査に通りません。
審査に通るか心配な方はアコムの「3秒診断」や、アイフルの「1秒診断」で確かめてから申し込むといいでしょう。
一定の収入があって、過去に返済の滞納などをしていなければ、基本的には審査に通るはずです。
また現在安定した収入があっても、過去に返済の滞納や自己破産した記録が信用情報機関に残っていれば、審査に落ちることもあります。
【まとめ】アコムとアイフルに金利や審査通過率の違いはない
アコムとアイフルの違いを比較しましたが、いかがでしょうか?
金利や審査通過率では大きな違いは見られませんでしたね。
最低返済額はアコムの方が細かく決められる分、アイフルに比べて低くなる傾向にあります。
サービスでは、アイフルのセブン銀行ATMが操作できるアプリがとても便利。
何を優先するかによって、キャッシング会社を選ぶ基準が変わるので、ご自身の希望に合った方を選ぶと良いでしょう。